Vol.129 無垢材テーブルの経年変化

Vol.129 インテリアの知識

無垢材テーブルの経年変化を楽しむ。
傷も家族の歴史になる

使い込まれて味わいの増した無垢材のダイニングテーブル

新品のときがいちばん美しく、あとは古くなっていくだけ…それは、木目をプリントした家具の話です。

天然木をそのまま使った無垢材(むくざい)の家具は、使い込むほどに色艶が増し、味わい深くなる経年変化(エイジング)を楽しめるのが最大の魅力。無垢材テーブルを育てる楽しみと、仕上げによる違いを解説します。

01COLOR

時とともに変わる
「色」の楽しみ

無垢材のテーブルは、光や空気に触れながら、少しずつ色合いを変えていきます。これが「経年変化」。変わり方は、木の種類によってさまざまです。

MAHOGANY / TEAK

深みのある色へ

光を浴びることで、だんだんと深みのある赤褐色や飴色へ。重厚感が増していきます。

WALNUT

まろやかな色へ

反対に、濃いこげ茶色から少し明るくまろやかな茶色へ。木目がより引き立ってきます。

この変化こそが本物の天然木の証。プリントシートでは決して味わえない、自然ならではの楽しみです。

02FINISH

「オイル仕上げ」と
「ウレタン塗装」の違い

無垢材の表情を左右するのが、表面の仕上げ(塗装)です。暮らし方に合わせて選びましょう。

OIL FINISH

オイル仕上げ

木の質感をそのままに

MERIT

植物性のオイルを染み込ませる仕上げ。表面に塗膜をつくらないので、さらさらとした温かみのある手ざわりです。浅い傷なら、サンドペーパーで削ってオイルを塗り直し、自分で補修できます。経年変化もはっきり楽しめます。

NOTE

水や油が染み込みやすく、輪ジミができやすい点に注意。定期的にオイルを塗り直すお手入れが必要です。

URETHANE

ウレタン塗装

汚れに強く、扱いやすい

MERIT

表面を樹脂の膜でコーティングする仕上げ。水や汚れに強く、日々のお手入れは拭くだけで十分なので、小さなお子さまがいるご家庭でも気兼ねなく使えます。最近は、光沢を抑えたマットな質感のものも増えています。

NOTE

塗膜が木を守る分、色の変化はゆるやか。深い傷は自分での補修が難しく、専門業者への相談が必要になります。

家具用オイルでテーブルをお手入れしている様子
手をかける時間は、家具への愛着を深める大切なひととき。

03HISTORY

傷やへこみは、
家族の歴史

「せっかくのテーブルに傷がついたらどうしよう…」と神経質になりすぎる必要はありません。子どもがフォークでつけた傷、マグカップを置いてできた輪ジミ。そのひとつひとつが、家族がそこで暮らした証です。

ヴィンテージ家具が魅力的なのは、長い年月の傷が味わいとして刻まれているから。あなたのテーブルも、10年後、20年後には世界にひとつだけのヴィンテージ家具へと育っていきます。

04MAHOGANY

深みを増す
マホガニーの魅力

輸入家具によく使われるマホガニーは、ウォールナット、チークと並ぶ世界三大銘木のひとつ。光の当たり方でリボンのように見える「リボン杢」と、年月とともに深みを増す赤褐色が魅力です。

新品のときより、5年後、10年後のほうが美しい。そんな育てる喜びを感じられる木です。

※マホガニーの魅力は、Vol.106 マホガニー材テレビボードの魅力と経年変化でも詳しくご紹介しています。

05SUMMARY

まとめ:
あなただけの色に育つ家具

無垢材テーブルと長く付き合うために

木の種類によって、色の変わり方が違う

風合い重視ならオイル仕上げ、扱いやすさ重視ならウレタン塗装

傷やへこみも、家族の歴史として楽しむ

傷つくことをおそれず、たくさん使って、たくさん触れてあげてください。家族の歴史を刻みながら、あなただけの色に育っていく無垢材テーブルは、ただの道具ではなく、家族の一員のような存在になるはずです。

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