「ミニマリスト」と聞くと、がらんとした部屋に小さなテーブルがひとつ…そんなストイックな光景を想像しませんか?
でも、物を減らす本来の目的は、捨てること自体ではなく、「大切なものを大切にする」ための余白をつくること。お気に入りの家具を主役にする、大人のための豊かなミニマリズムについて考えます。
01SIMPLE
物を減らしてすっきりさせるのは素晴らしいことですが、行き過ぎて暮らしの温かみまで手放してしまっては本末転倒です。ただ何もないだけの部屋は、きれいでもどこか殺風景で、落ち着かないもの。
目指したいのは、殺風景ではなく「洗練されたシンプル」です。そこには必ず、住む人の「好き」や、こだわりが感じられるアイテムがあります。
02SUBTRACTION
美術館を想像してみてください。名画のまわりには余計なものが置かれておらず、広い余白がありますよね。インテリアも同じです。
美しい彫刻のソファや、猫脚のキャビネット。そんな主役級の家具があるなら、その美しさを際立たせるために、まわりの細々した雑貨を減らしてみましょう。物を手放すことは、大切な家具を輝かせるための引き算の演出なのです。
03ONE PIECE
物は少なくていい。その代わり、ひとつひとつの質にこだわってみる。収納ボックスをいくつも並べるより、つくりのしっかりしたチェストをひとつ置くほうが、部屋全体の印象はぐっと上品になります。
装飾性の高いクラシック家具は存在感があるので、数が少なくても部屋が寂しく見えにくいのも魅力。「これさえあれば満足」と思える家具に出会うことが、物を増やさず、散らからない部屋をつくる近道かもしれません。
※お気に入りの家具をひとつ迎える暮らしは、Vol.138 「丁寧な暮らし」は家具から始まるでもご紹介しています。
04STORAGE
どうしても出てしまう生活用品は、美しい収納家具の中に隠すのが正解です。プラスチックのケースではなく、木の温もりを感じるサイドボードやチェストを選べば、収納そのものがインテリアになります。
SHOW
美しい家具と、厳選したお気に入りの小物だけ。
HIDE
日用品や書類、配線類は、扉や引き出しの中へ。
このメリハリが、大人の余裕を感じさせる空間をつくります。
※テレビまわりの配線やゲーム機の隠し方は、Vol.104 生活感を隠す!配線とゲーム機をスッキリ収めるテクニックでご紹介しています。
05SUMMARY
不要なものを手放し、心から愛せる家具だけを残す。そうしてできあがった空間は、あなたにとって世界でいちばん居心地のよい場所になるはずです。これからの人生をともに過ごしたい、運命の家具を探してみませんか。