部屋をすっきりさせようと大きな収納家具を買ったのに、気づけば上に物が積み重なり、中はごちゃごちゃ…。そんな「収納家具選びの失敗」は、なぜ起こるのでしょうか?
原因は、「とりあえず何でも詰め込める箱」を選んでしまっていることかもしれません。機能的で美しい空間を保つための、「隠す」と「飾る」の使い分けを解説します。
01CAPACITY
片付かない部屋に悩むと、つい「何でも入る大きな扉付きの収納棚」を買ってしまいがちです。でも、中が見えないのをいいことにどんどん放り込んでしまうと、奥に何があるかわからなくなり、出し入れが面倒になって、結局また外に物があふれ出します。
大切なのは容量ではなく、「どこに・何を・どうやってしまうか」という目的に合った家具を選ぶことです。
※購入前に、しまいたい物のサイズと、収納家具の内寸(棚板の間隔や引き出しの深さ)も確認しておきましょう。
02BASIC RULE
物は、使う場所のすぐ近くに収納スペースがないと散らかりがちです。
LIVING
よく読む雑誌やリモコンは、ソファ横の小さなサイドチェストに。
DINING
カトラリーやランチョンマットは、テーブルのすぐそばのサイドボードに。
出し入れの動線を短くすることが、無理なく片付く部屋をつくるいちばんの近道です。
03HIDE
引き出しや木製の扉がついた「隠す収納」は、文房具、書類、薬箱、日用品のストックなど、パッケージの色が派手で生活感が出やすいものに限定しましょう。
見えないからといって詰め込みすぎず、引き出しの中は仕切りを使って定位置を決めておくと、次に使うときも探す手間が省けます。
※生活感を隠す収納の考え方は、Vol.143 好きな家具と暮らすミニマリズムでもご紹介しています。
04DISPLAY
すべてを隠してしまうと、部屋がのっぺりとした殺風景な印象になってしまいます。そこでおすすめなのが、ガラス扉のついたキュリオケース(飾り棚)や、オープンシェルフを活用した「飾る(見せる)収納」です。
お気に入りのティーカップ、旅先で買ったオブジェ、美しい装丁の本などを余白をもたせて飾ることで、収納スペースがあなたらしさを表現する小さなギャラリーに変わります。
※背の高い収納家具やガラス扉の飾り棚は、重い物を下段に置き、転倒防止の対策をしておくと安心です。
05SUMMARY
文房具・書類・薬箱・日用品のストックなど、生活感の出やすい物を。引き出しの中は仕切りで定位置を決める。
お気に入りの食器・オブジェ・本など、見せたい物を。詰め込まず、余白をもたせて飾る。
「上部はガラス扉で飾り、下部は引き出しで隠す」といったキャビネットなら、一台で理想のバランスが叶います。収納家具は、ただ物をしまう道具ではなく、部屋の雰囲気を決める立派なインテリア。クラシカルで美しい収納家具で、片付けが楽しくなる空間をつくってみませんか。