「奮発して買った家具なのに、いざ部屋に置いてみるとなんだか安っぽく見える…」。そんな経験はありませんか?それ、家具のせいではなく「照明の光」が原因かもしれません。
青白い光は、インテリアの魅力を半減させてしまうことがあります。家具を美しく見せ、心地よい空間をつくるための「色温度」の選び方を解説します。
01LIGHT
高級なレストランやホテルのラウンジは、なぜあんなにも居心地がよく、洗練されて見えるのでしょうか。その秘密は、家具そのものだけでなく、家具を照らす「照明」にあります。
どれだけ上質な素材や美しい彫刻の家具でも、当たる光によっては、本来の魅力が伝わりにくくなってしまうのです。
02COLOR TEMPERATURE
照明の光の色は「色温度」で表され、単位はK(ケルビン)。数値が低いほどオレンジがかった温かい光に、高いほど青白い光になります。家庭用のLED電球やシーリングライトでは、主に次のような呼び名で分けられています。
約2700〜3000K
オレンジがかった温かみのある光。夕暮れのような、くつろいだ雰囲気をつくりやすい色です。
約5000K
日中の太陽光に近い、自然な白い光。色の見え方がフラットです。
約6500K
青白く、すっきりとした光。勉強や細かい作業をする場所によく使われます。
※このほか、電球色と昼白色の間の「温白色」「白色」などもあります。数値はメーカーによって多少異なります。
03COLD LIGHT
日本の住宅では、天井のシーリングライト一灯を青白い光で使っているご家庭も少なくありません。文字が読みやすく作業に向いている反面、上から均一に当たる冷たい光は、木の家具の温もりを感じにくくし、のっぺりと平面的な印象を与えがちです。
とくに、クラシック家具の魅力である「木目の深み」や「ファブリックの艶」は、青白い光の下では陰影が出にくく、せっかくの質感が伝わりにくくなってしまいます。
04WARM LIGHT
家具本来の美しさを引き出し、ホテルライクな空間をつくるなら、リビングや寝室には「電球色」がおすすめです。温かみのある光は、木目や彫刻の陰影を美しく浮かび上がらせ、立体感を強調してくれます。
「部屋全体が暗くなるのでは?」と心配な方は、天井の照明だけでなく、テーブルランプやフロアランプなど複数の照明を組み合わせる「一室多灯」を取り入れると、空間に奥行きが生まれます。
※電球を選ぶときは、色の再現性を表す「演色性(Ra)」もチェックを。Raの数値が高いほど、家具や張地の色が自然に見えます。光の色を切り替えられる「調色機能」付きの照明なら、食事やくつろぎの時間は電球色、作業のときは白い光と使い分けられて便利です。
05SUMMARY
家具が美しく見える照明のチェックリスト
リビングや寝室のくつろぎの時間は、電球色の光で
天井照明だけに頼らず、ランプを組み合わせる「一室多灯」に
電球は演色性(Ra)の数値もチェックする
家具選びと同じくらい、「光の色選び」は大切です。まずは今夜、リビングの照明を温かい色に切り替えるか、お気に入りのランプだけを灯してみてください。見慣れた家具が、いつもよりずっと魅力的に見えるはずです。
※ランプの灯りで過ごすホテルライクな部屋づくりはVol.137 ホテルライクな部屋の3つの法則、ネットで見た家具の色と実物の違いについてはVol.150 色やサイズ感のギャップを埋める確認術でもご紹介しています。
LAMP & LIGHTING
空間に温もりと
奥行きを添える灯り
手軽に取り入れられるテーブルランプから、
空間の主役になるシャンデリアまで取り揃えております。