Vol.171 照明は一室多灯が基本

Vol.171 空間づくり・コーディネート

照明は「一室多灯」が基本。
シーリングライト卒業で生まれる陰影の美

複数の照明で美しく照らされた夜のリビングルーム

夜、部屋の電気をつけたときに「明るいけれど、なんだか落ち着かない」と感じたことはありませんか?

日本の住宅では、天井の真ん中にシーリングライトを1つだけつけるスタイルが一般的ですが、海外のインテリアでよく見られるのが「一室多灯」。複数の照明を組み合わせて、お部屋をくつろげる空間に変えるテクニックをご紹介します。

01MULTI LIGHTING

なぜ「一室多灯」が
おしゃれで落ち着くのか?

シーリングライトの「ひとつの強い光」で部屋全体を均等に照らすと、影ができにくく、空間が平面的でのっぺりとした印象になりがちです。

一方「一室多灯」とは、ペンダントライト、フロアランプ、テーブルランプなど、役割の違う複数の照明を散りばめる方法。光の当たる明るい場所と影になる暗い場所ができることで、空間に立体感と奥行きが生まれ、ホテルのような落ち着いた雰囲気になります。

3 STEPS

ペンダントライト + フロアランプ + テーブルランプ

高さの違う灯りを組み合わせて、光と影のリズムをつくります。

02PENDANT

【ステップ1】
天井照明は「ペンダントライト」へ

まずは、天井のシーリングライトを、ペンダントライト(吊り下げ照明)やシャンデリアに変えてみましょう。

ダイニングテーブルの上など、目線に近い位置まで光を下げると、料理がおいしそうに見え、テーブルを囲む人の表情も温かく照らされます。照明器具そのものが、インテリアの見せ場(フォーカルポイント)にもなります。

※ダイニングでは、テーブルの天板から60〜80cmほど上に吊るすのが目安です。重さのある照明は、取り付け部分の耐荷重を確認し、必要に応じて電気工事店にご相談ください。シャンデリアの取り付けについてはVol.011 シャンデリアの取り付け方法でご紹介しています。

03FLOOR LAMP

【ステップ2】
壁際を照らす「フロアランプ」

次に、部屋の隅やソファの横など、壁際に背の高いフロアランプを置きます。

部屋の角が明るくなると、空間が広く感じられます。下から上へ光を当てるアッパーライトタイプなら、天井にやわらかな光が反射して、さらにくつろいだ雰囲気に。

※コードが通り道を横切らないよう、配置やコードの取り回しに気をつけましょう。

04TABLE LAMP

【ステップ3】
手元を灯す「テーブルランプ」

仕上げに、サイドテーブルやチェストの上に、小ぶりなテーブルランプを置きます。

読書灯として実用的に使えるのはもちろん、美しいガラスや陶器のシェードから漏れる光は、それだけでアート作品のよう。夜は天井の電気を消して、フロアランプとテーブルランプの灯りだけで過ごす、といったシーンの使い分けができるようになります。

サイドテーブルに置かれた美しいテーブルランプ
手元をやさしく照らすテーブルランプは、夜のくつろぎの時間にぴったりです。

※電球の色を電球色にすると、木の家具の温もりがより引き立ちます。光の色の選び方はVol.159 照明の色温度の正しい使い分けでご紹介しています。

05SUMMARY

まとめ:
光と影のコントラストを楽しもう

一室多灯のはじめ方

まずはソファの横に、テーブルランプかフロアランプをひとつ

ダイニングは、ペンダントライトで光を低い位置に

夜は天井照明を消して、ランプの灯りで過ごしてみる

「部屋を明るくする」ためだけでなく、「心地よい空間をつくる」ために照明を選ぶ。それが、海外インテリアに学びたい照明の考え方です。まずはソファの横にランプをひとつ加えることから、光と影が織りなす「一室多灯」の暮らしを始めてみませんか。

※ランプの灯りで過ごすホテルライクな部屋づくりは、Vol.137 ホテルライクな部屋の3つの法則でもご紹介しています。

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