夜、部屋の電気をつけたときに「明るいけれど、なんだか落ち着かない」と感じたことはありませんか?
日本の住宅では、天井の真ん中にシーリングライトを1つだけつけるスタイルが一般的ですが、海外のインテリアでよく見られるのが「一室多灯」。複数の照明を組み合わせて、お部屋をくつろげる空間に変えるテクニックをご紹介します。
01MULTI LIGHTING
シーリングライトの「ひとつの強い光」で部屋全体を均等に照らすと、影ができにくく、空間が平面的でのっぺりとした印象になりがちです。
一方「一室多灯」とは、ペンダントライト、フロアランプ、テーブルランプなど、役割の違う複数の照明を散りばめる方法。光の当たる明るい場所と影になる暗い場所ができることで、空間に立体感と奥行きが生まれ、ホテルのような落ち着いた雰囲気になります。
3 STEPS
高さの違う灯りを組み合わせて、光と影のリズムをつくります。
02PENDANT
まずは、天井のシーリングライトを、ペンダントライト(吊り下げ照明)やシャンデリアに変えてみましょう。
ダイニングテーブルの上など、目線に近い位置まで光を下げると、料理がおいしそうに見え、テーブルを囲む人の表情も温かく照らされます。照明器具そのものが、インテリアの見せ場(フォーカルポイント)にもなります。
※ダイニングでは、テーブルの天板から60〜80cmほど上に吊るすのが目安です。重さのある照明は、取り付け部分の耐荷重を確認し、必要に応じて電気工事店にご相談ください。シャンデリアの取り付けについてはVol.011 シャンデリアの取り付け方法でご紹介しています。
03FLOOR LAMP
次に、部屋の隅やソファの横など、壁際に背の高いフロアランプを置きます。
部屋の角が明るくなると、空間が広く感じられます。下から上へ光を当てるアッパーライトタイプなら、天井にやわらかな光が反射して、さらにくつろいだ雰囲気に。
※コードが通り道を横切らないよう、配置やコードの取り回しに気をつけましょう。
04TABLE LAMP
仕上げに、サイドテーブルやチェストの上に、小ぶりなテーブルランプを置きます。
読書灯として実用的に使えるのはもちろん、美しいガラスや陶器のシェードから漏れる光は、それだけでアート作品のよう。夜は天井の電気を消して、フロアランプとテーブルランプの灯りだけで過ごす、といったシーンの使い分けができるようになります。
※電球の色を電球色にすると、木の家具の温もりがより引き立ちます。光の色の選び方はVol.159 照明の色温度の正しい使い分けでご紹介しています。
05SUMMARY
一室多灯のはじめ方
まずはソファの横に、テーブルランプかフロアランプをひとつ
ダイニングは、ペンダントライトで光を低い位置に
夜は天井照明を消して、ランプの灯りで過ごしてみる
「部屋を明るくする」ためだけでなく、「心地よい空間をつくる」ために照明を選ぶ。それが、海外インテリアに学びたい照明の考え方です。まずはソファの横にランプをひとつ加えることから、光と影が織りなす「一室多灯」の暮らしを始めてみませんか。
※ランプの灯りで過ごすホテルライクな部屋づくりは、Vol.137 ホテルライクな部屋の3つの法則でもご紹介しています。