インテリアに高級感と温もりを求めるなら、ベルベットの家具は外せません。
なめらかな手ざわりと、光の当たり方で表情を変える艶は、ヨーロッパの王侯貴族にも愛されてきた素材ならではの魅力です。
「秋冬のもの」「お手入れが大変そう」と思われがちですが、ポイントを押さえれば一年中楽しめます。
ベルベット家具の魅力と、大人の空間への取り入れ方をご紹介します。
01LUSTER
ベルベットのいちばんの魅力は、その美しい光沢です。
表面に短い毛(パイル)がぎっしりと立っているため、なでる方向や光の角度によって、色が濃く見えたり白っぽく光ったりと、豊かな表情を見せてくれます。
この陰影が家具に立体感を与え、シンプルなデザインのソファやチェアでも、置くだけで空間をぐっと華やかに引き締めてくれます。
※見る角度で色の見え方が変わるため、写真と実物で印象が違って感じられることも。
色の確かめ方はVol.150 色やサイズ感のギャップを埋める確認術でご紹介しています。
02ALL SEASON
「ベルベット=冬の素材」と思われがちですが、家具の張り地としてのベルベットは、季節を問わず使われています。
冬は起毛がふんわりと温かく、エアコンの効いた夏の部屋では、なめらかな肌ざわりを楽しめます。
暑い季節が気になるなら、麻やコットンのクッションやスローを合わせて、見た目に軽さを添えるのもおすすめです。
03CARE
「汚れがつきやすそう」という声もよく聞きますが、ふだんのお手入れは意外とシンプルです。
DAILY
週に1回ほど、毛並みに沿って洋服ブラシ(またはやわらかい布)でなでて、ホコリを払います。
毛並みが整い、艶を長く保てます。
SPILL
こすらずに、乾いた布でトントンとたたくように吸い取ります。
こすると毛並みが乱れたり、シミが広がったりします。
※水拭きや洗剤が使えない生地もあるため、お手入れ方法は商品の表示を確認しましょう。
長く座った跡や押し跡は、ブラッシングで目立ちにくくなることがあります。
また、直射日光が当たると色あせしやすいので、窓際に置く場合はカーテンなどで日ざしを和らげましょう。
張り地ごとのお手入れの違いはVol.115 椅子の張り地をお手入れと耐久性で比較でご紹介しています。
04JEWEL COLOR
ベルベットの家具を取り入れるなら、エメラルドグリーン、サファイアブルー、ルビーレッドといった、宝石のように深みのあるジュエルカラーがおすすめです。
起毛素材ならではの発色のよさで、お部屋の中で絵画のような美しいアクセントになります。
木製家具やゴールド(真鍮)の小物と組み合わせると、クラシカルで洗練された大人の空間に仕上がります。
※濃い色をアクセントとして取り入れるバランスはVol.161 インテリアの「3色ルール」とは?、素材の組み合わせ方はVol.170 異素材ミックスの極意でご紹介しています。
05SUMMARY
ベルベット家具を楽しむポイント
色は、深みのあるジュエルカラーをアクセントに
お手入れは、週1回のブラッシングが基本
こぼしたら、こすらずにたたいて吸い取る
直射日光の当たる場所は避ける
なめらかな手ざわりとエレガントな艶を持つベルベットは、触れるたびに心地よさを感じさせてくれる素材です。
まずは1人掛けのチェアや、小さなスツールから取り入れて、ベルベットならではのラグジュアリーな魅力を味わってみてください。