Vol.214 年末の家具メンテナンス

Vol.214 年末・大掃除

年末の大掃除と家具メンテナンス。
一年間の感謝を込めて磨き上げる方法

柔らかい布で木製家具を丁寧に磨き上げている様子

今年も残すところあとわずか。
新年を気持ちよく迎えるために、年末の大掃除を計画している方も多いと思います。

床や窓をきれいにするのと同じように、毎日体を預け、暮らしを支えてくれた家具にも、一年の感謝を込めたお手入れをしてあげませんか?
お気に入りの家具を長く美しく保つための、素材別のメンテナンス方法をご紹介します。

01SPECIAL CARE

感謝を込めて。
年末は家具の「特別ケア」を

ダイニングテーブルやソファ、お気に入りのキャビネット。
家具は暮らしのすぐそばで、日々のホコリや皮脂、乾燥の影響をひっそりと受け止めています。

ふだんはさっと拭くだけという方も、年末の大掃除のタイミングでひと手間かければ、家具の艶や手ざわりがよみがえり、長く美しく使うことにつながります。
手をかけるほど愛着がわくのも、上質な家具ならではの魅力です。

お手入れの前に確かめたいこと

商品の取扱説明書や、ファブリックの品質表示

洗剤やクリームは、目立たない場所で試してから使う

脚や取っ手のネジがゆるんでいないか

02WOOD

木部のお手入れ:
仕上げに合わせて艶を保つ

Y-KAGUがおすすめしている木製家具のお手入れは、固く絞った雑巾での拭き掃除です。
表面のホコリや手あかをやさしく拭き取り、水分が残らないよう最後に乾いた布で仕上げましょう。
彫刻のある家具は、溝にホコリがたまりやすいので、歯ブラシのような小さなお掃除ブラシでかき出してあげるときれいになります。

そのうえで、艶出しなどのお手入れは、表面の仕上げによって方法が変わります。

COATED

塗装仕上げの家具

表面がウレタン塗装などでコーティングされた、艶のある仕上げ。クラシック家具に多いタイプです。

CARE

固く絞った雑巾で拭き、乾いた布で仕上げるのが基本です。
艶を出したいときは、塗装面に使える家具用のクリーナーやワックスを選び、薄くのばして木目に沿って磨きます。

NOTE

オイルを塗っても木には染みこまず、ベタつきやムラの原因になることがあります。
アルコールや研磨剤入りのクリーナーも、塗装を傷めるので避けましょう。

OIL FINISH

オイル仕上げの家具

木にオイルを染みこませた、さらっとした手ざわりの仕上げ。

CARE

表面がかさついてきたら、専用のオイルや蜜蝋ワックスを薄く塗りこみ、余分をしっかり拭き取ります。
深みのある艶がよみがえるのも、お手入れの楽しみです。

NOTE

オイルを含んだ布は、まとめて置いておくと自然発火するおそれがあります。
使ったあとは水に浸してから捨てましょう。

※白や金彩などのペイント仕上げは、洗剤を使ったり強くこすったりすると色がはがれることがあります。
固く絞った雑巾でやさしく拭き、すぐに乾拭きしましょう。
また、乾燥する冬は、暖房の風や直射日光が家具に直接当たらない配置にすると、割れや反りの予防になります。
白家具の魅力はVol.141 「白家具」の魔法でご紹介しています。

03FABRIC

ファブリック(布地)ソファの
お手入れ

布張りのソファやチェアは、座面と背もたれのすき間にホコリやパンくずがたまりやすいので、まずは掃除機の細いノズルですき間をていねいに吸い取ります。

シミや皮脂汚れが気になる部分は、中性洗剤をぬるま湯で薄め、固く絞った布でぽんぽんと叩くようにして汚れを浮かせます。
ごしごしこすると生地が傷むので注意しましょう。
最後に、水だけで固く絞った布で洗剤分を拭き取り、風通しのよい場所でしっかり自然乾燥させます。

家具のメンテナンス用品(専用ワックスやブラシ、柔らかな布)
お手入れ用品をそろえておくと、日々のメンテナンスも楽しくなります。

※ベルベットなど一部の生地は、水分で輪じみや毛並みの乱れが出ることがあります。
必ず目立たない場所で試し、落ちにくい汚れはクリーニングの専門業者にご相談ください。
ベルベットのお手入れはVol.179 大人のベルベット家具でもご紹介しています。

04LEATHER

合皮・本革アイテムの
汚れ落としと保湿

PU LEATHER

合皮(PUレザー)

水拭きができるので、お手入れは比較的かんたんです。
固く絞った布で全体を拭き、しつこい汚れには薄めた中性洗剤を使います。
アルコールや除光液は表面を傷めるので避けましょう。

LEATHER

本革

乾燥が苦手な素材です。
専用のレザークリーナーで汚れを落としたあと、保湿クリームを薄く塗って油分を補い、ひび割れを防ぎます。
使う前に、目立たない場所で試しましょう。

適切なケアを続けると、本革ならではの味わい深い経年変化(エイジング)も楽しめます。

05SUMMARY

まとめ:
美しい家具と、清々しい新年を

素材別お手入れのチェックリスト

木部は固く絞った雑巾で拭き、彫刻のホコリはブラシで

ワックスやオイルは、仕上げに合わせて使う

ファブリックはすき間の掃除と、叩くようなシミ取りを

合皮は水拭き、本革は専用クリーナーと保湿クリームで

洗剤やクリームは、目立たない場所で試してから

ていねいに磨き上げた家具は、部屋全体に凛とした空気をもたらしてくれます。
感謝の気持ちを込めてお手入れしたお気に入りの家具とともに、清々しい新年をお迎えください。

※長く付き合える家具の選び方は、Vol.174 一生モノの家具の選び方でご紹介しています。

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