親御さまとの同居や、将来の自分たちの暮らしを見据えて、自宅のリフォームを考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
手すりをつけたり段差をなくしたりする工事も大切ですが、家具の選び方と配置も、バリアフリーで快適な暮らしを支える大きなポイントです。
車椅子での生活や、足腰に不安のある方が安心して過ごせる、機能的で美しい家具の配置と選び方をご紹介します。
01CIRCULATION
車椅子で室内をスムーズに移動するには、通路の幅に余裕が必要です。
一般的には、まっすぐ通るだけでも80〜90cm程度、向きを変えるには直径150cm程度のスペースが目安とされています。
介助する方が横に付き添う場合は、さらにゆとりが必要です。
リフォームを機に、部屋の中央にどっしり置いていたソファやテーブルの配置を見直してみましょう。
家具を壁際に寄せて中央に広いスペースをつくるなど、ゆとりある通り道(動線)を確保することが、バリアフリーインテリアの第一歩です。
GUIDE
車椅子の大きさや使い方によって必要な広さは変わります。実際の車椅子で確かめるのが確実です。
※ラグの端やめくれ、床をはう電源コードは、車椅子の通行やつまずきの妨げになります。
動線上には物を置かず、ラグを敷くなら薄くて端がめくれにくいものを選びましょう。
02TABLE
車椅子のままダイニングテーブルにつく場合は、天板の下(幕板の下)に、車椅子の肘掛けや膝が収まるスペースがあるかどうかが大切です。
テーブルの高さは70〜75cm程度が一般的ですが、あわせて確かめたいのが脚の位置です。
四隅の脚の間隔が狭いテーブルは、車椅子が入りにくいことがあります。
脚の間が広くとれるもの、中央に支柱があるペデスタルテーブルなど、車椅子のフットレストや足元がぶつかりにくいデザインを選ぶと、スムーズにテーブルにつけます。
テーブル選びで測りたいところ
幕板の下の高さと、車椅子の肘掛けの高さ
脚と脚の間の幅と、車椅子の幅
ペデスタルの場合は、台座の大きさとフットレストの位置
※テーブルと椅子の高さの関係は、Vol.132 テーブルと椅子の高さを決める「差尺」でご紹介しています。
記載のない寸法は、お気軽にお問い合わせください。
03ARM CHAIR
足腰に不安がある方にとって、椅子から立ち上がる動作と座る動作は、負担の大きい動きです。
そこでおすすめなのが、しっかりした木製のアーム(肘掛け)がついたチェアです。
ぐらつきにくいアームがあれば、手で体を支えながら立ったり座ったりしやすくなります。
座面は沈みこみすぎない、適度な硬さのものを選びましょう。
※座面の高さは、座ったときに足の裏が床にしっかりつくかどうかを目安にしましょう。
年齢を重ねても使いやすい家具は、Vol.173 50代からの家具選びでもご紹介しています。
04STABILITY
室内を歩くとき、思わず家具に手をついて体を支えることは少なくありません。
キャスター付きの家具や軽すぎる家具は、とっさに手をついたときに動いてしまい、転倒につながるおそれがあります。
通路沿いやベッドサイドには、適度な重さと安定感のあるチェストやコンソールを置くと安心です。
美しいインテリアとして空間を彩りながら、暮らしの安心感も高めてくれます。
※家具は手すりとしてつくられたものではありません。
体重をあずけて移動する場所には、専用の手すりを取り付けましょう。
背の高い家具は、転倒防止の対策もお忘れなく。
手すりの設置などは、介護保険の住宅改修の対象になる場合があります。
ケアマネジャーやリフォーム会社などの専門家にご相談ください。
05SUMMARY
家具の配置と選び方のチェックリスト
家具を壁際に寄せて、ゆとりある動線をつくる
テーブルは、幕板の下の高さと脚の位置を確かめる
チェアは、しっかりしたアーム付きで沈みこみすぎないものを
動きにくい家具を選び、体を支える場所には専用の手すりを
介護やバリアフリーを意識すると、機能だけを優先した空間になりがちです。
でも、機能性とデザイン性をあわせ持つクラシック家具を上手に取り入れれば、安全性と自宅ならではの美しさは両立できます。
将来を見据えた安心の空間づくりを、ぜひ楽しんでください。
※ふたり暮らしのレイアウトは、Vol.176 夫婦二人のレイアウトでもご紹介しています。
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テーブルの幕板の下の高さなど、商品ページに記載のない寸法もお問い合わせください。
よくいただくご質問は、FAQページにまとめています。