手頃な価格で家具が手に入る今の時代。
でも、数年で壊れたり飽きたりして、何度も買い替えることに疲れていませんか?
「使い捨て」から卒業して、ともに年月を重ねていける「一生モノの家具」を選ぶ方が増えています。
子どもや孫の代まで受け継げる、価値ある家具の選び方をご紹介します。
01LIFETIME VALUE
一生モノの家具とは、ただ頑丈で壊れにくい家具のことではありません。
毎日触れ、ともに暮らすなかで愛着がわき、「傷んだら直してでも使い続けたい」と思える家具のことです。
最初の出費は大きくなりますが、10年、20年と長く使うことを考えれば、短いサイクルで買い替えるより結果的に満足度が高く、ものを無駄にしない選択にもなります。
※価格の差が素材や作りのどこに表れるのかは、Vol.151 家具の価格差はどこに出るのか?でご紹介しています。
02MATERIAL
長く使える家具を選ぶ第一の条件は、上質な素材で作られていることです。
表面材の違いを知っておくと、選ぶときの目安になります。
SOLID WOOD
マホガニーやオークなど、木をそのまま使った素材。
使い込むほど木肌がなじみ、艶と深みが増していきます。
表面のキズは、削り直しや再塗装で手入れできることも。
VENEER
天然木を薄くスライスして、芯材に貼ったもの。
本物の木目を楽しめ、反りや割れが起きにくいのが長所です。
表面が薄いため、深い削り直しには向きません。
木目を印刷したシートなどを貼ったもの。
手頃でお手入れも簡単ですが、剥がれやキズの補修は難しく、経年変化の味わいは生まれにくい素材です。
※無垢材は湿度の変化で反りや割れが起きることがあります。
直射日光やエアコンの風が直接当たる場所は避けましょう。
無垢材の経年変化についてはVol.129 無垢材テーブルの経年変化を楽しむ、マホガニーの魅力はVol.106 マホガニー材テレビボードの魅力と経年変化でもご紹介しています。
03REPAIRABLE
どれほど良い家具でも、長年使えば生地が擦れたり、座面がへたったりするのは自然なことです。
大切なのは、修理(メンテナンス)ができるかどうかです。
伝統的な作りのクラシックソファやチェアには、生地の張り替えや、中のクッション材の交換ができるものが多くあります。
フレーム(骨組み)がしっかりしていれば、メンテナンスを重ねながら、見違えるようによみがえらせることもできます。
※張り替えや修理ができるかは、家具の構造や状態によって異なります。
張り替え専門店や家具修理店に、事前に見積もりを相談するのがおすすめです。
詳しくはVol.121 椅子の張り替えはできる?でご紹介しています。
04HISTORY
長く使っていると、コップの輪じみができたり、小さなキズがついたりすることもあるでしょう。
でも、上質な素材の家具なら、そうしたキズも味わいとしてなじんでいきやすいもの。
「あのときについたキズだね」と家族で語り合えるような、暮らしの歴史を刻んでいけるのも、一生モノの家具ならではの楽しみです。
※時を重ねた家具の魅力は、Vol.147 アンティーク家具が教えてくれる物語でもご紹介しています。
05SUMMARY
「一生モノの家具」を見極めるチェックリスト
表面材は無垢材・突板・プリントのどれか
フレーム(骨組み)がしっかりしているか
生地の張り替えやクッション材の交換ができる作りか
年月を重ねても飽きのこないデザインか
ヨーロッパには、祖父母から両親へ、そして自分へと家具を受け継いでいく文化があります。
「自分が使うため」だけでなく、「いつか子どもや孫に譲るため」という視点で家具を選んでみるのも素敵なこと。
ともに歳を重ねていける、一生モノの家具を探してみませんか?