SNSや雑誌を見ていると、思わずため息が出るような美しいインテリアの写真に出会うことがあります。
でも、その家具を家に迎えて、本当に心地よく暮らせるでしょうか?
カメラ越しに美しく見える家具と、毎日の暮らしで長く愛せる家具には、ちょっとした違いがあります。
家具屋の視点から、美しさと使いやすさを両立させる秘訣をお伝えします。
01PHOTOGENIC
床に近い極端に低いソファや、座面がやわらかすぎて体が沈み込むソファ。
空間に抜け感が出て、写真ではとても映えるアイテムです。
ただ、撮影用の空間を演出するには向いていても、毎日のくつろぎの時間に使うとなると、立ち上がりにくかったり、姿勢がくずれて落ち着かなかったりと、暮らしの中では使いにくさを感じることもあります。
※淡い色の布張りソファも写真映えしますが、汚れが気になる方は、カバーリングタイプや、お手入れしやすい張り地を選ぶと安心です。
張り地ごとのお手入れの違いはVol.115 椅子の張り地をお手入れと耐久性で比較でご紹介しています。
02BALANCE
では、デザインの美しい家具は使いにくいのでしょうか?
決してそうではありません。
気をつけたいのは、「見た目だけ」を優先して家具を選んでしまうことです。
伝統的なクラシック家具の多くは、長い歴史の中で「いかに優雅に、心地よく過ごすか」を考えて形づくられてきました。
美しい見た目と座り心地を両立した家具が多いのは、そのためです。
03USABILITY
毎日使う家具を選ぶときは、次のポイントをチェックしてみてください。
使いやすい家具のチェックリスト
座面の高さ:膝下の長さ(約38〜42cm)が目安。足の裏が床につき、立ち上がりやすい高さか
内部構造:Sバネなど、長く使っても座面を支える構造が入っているか
お手入れ:汚れを落としやすい素材か、張り替えができるか
サイズ:部屋や通り道に対して大きすぎないか
これらをクリアしている家具なら、暮らしやすさを損なわずに美しいインテリアを楽しめます。
※座面の高さはVol.173 50代からの家具選び、内部構造はVol.151 家具の価格差はどこに出るのか?やVol.187 人気ソファ「ブランマリー」はこうして生まれた、張り替えはVol.121 椅子の張り替えはできる?でご紹介しています。
04COORDINATE
上手にインテリアをつくるコツは、「大きな家具は使いやすさ重視、小物で映えを狙う」というメリハリです。
MAIN FURNITURE
ソファやダイニングテーブルなど、毎日体を預ける家具は、座り心地や丈夫さ、飽きのこないデザインで選びます。
ACCENT ITEMS
サイドテーブル、クッション、ランプ、アートなどで、華やかなデザインやトレンド感を取り入れます。
これなら、快適さを損なわずに写真映えするお部屋をつくれます。
※クッションでソファまわりを華やかにするコツは、Vol.166 クッションは3個以上が正解?でご紹介しています。
05SUMMARY
家具は眺めて楽しむ芸術品であると同時に、毎日使う道具でもあります。
写真の美しさだけで決めず、自分の暮らしに合った使いやすさもしっかり見極めて、心からくつろげるお部屋をつくってくださいね。
※写真と実物の印象の違いを減らすコツは、Vol.150 色やサイズ感のギャップを埋める確認術でご紹介しています。
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