コラム-空間づくり
Vol.172 生活感を消す隠し場所づくり
生活感を消すための「隠し場所」づくり。
リモコン・ティッシュ・郵便物の定位置
「高級感のある家具をそろえたのに、なんだか部屋がごちゃついて見える…」。その原因は、テーブルの上に出しっぱなしになっている、生活感のある小物たちかもしれません。
美しいインテリアをキープするには、日用品をスマートに隠す「定位置」をつくることが大切です。使い勝手を損なわずに生活感を消す、収納のアイデアをご紹介します。
01VISUAL NOISE
インテリアの天敵
「パッケージと配線」
せっかくの美しい空間を損ねてしまう大きな原因が、市販品のカラフルなパッケージの文字や、家電の配線です。
目に入る情報量が多いほど、部屋は散らかって見えます。おしゃれな部屋をつくる第一歩は、視界に入る文字情報をできるだけ減らすことから始まります。
※テレビまわりの配線を隠すコツは、Vol.104 生活感を隠す!配線とゲーム機をスッキリ収めるテクニックでご紹介しています。
02REMOTE
リモコン類は
「引き出し」か「ふた付きボックス」へ
テレビやエアコンなどのリモコン類は、出しっぱなしになりがちなアイテムの代表です。
DRAWER
テーブルの引き出しに
いちばんすっきりするのは、引き出し付きのセンターテーブルにしまうこと。
BOX
ふた付きボックスに
引き出しがなければ、テイストに合ったふた付きの小物入れをテーブルに置き、その中を定位置に。
※収納付きのセンターテーブルについては、Vol.134 センターテーブルは必要?でもご紹介しています。
03TISSUE
ティッシュは
「インテリアになじむケース」に
ティッシュの箱は、どんなにおしゃれな部屋でも、一瞬で生活感を出してしまう強敵です。箱のままテーブルに置くのは、できるだけ避けたいところ。
木製やレザー、陶器など、お部屋の雰囲気に合ったティッシュケースに入れ替えましょう。ケースに入れるだけで、生活必需品がインテリアの一部に変わります。
04MAIL
郵便物・チラシは
「一時保管トレイ」で散乱を防ぐ
帰宅後、ついダイニングテーブルやカウンターの上に置いてしまう郵便物やチラシ類。これが何日も重なると、一気に散らかった印象になります。
防ぐには、玄関やリビングの入り口近くに、郵便物の一時保管用トレイを置くのが効果的です。美しいデザインのトレイをひとつ用意し、「とりあえずここに入れる」「週に一度は中身を整理する」というルールを決めるだけで、テーブルの上がすっきり保てます。
※玄関のコンソールテーブルにトレイを置くアイデアは、Vol.135 コンソールテーブルの活用術でもご紹介しています。
05SUMMARY
まとめ:
美しい空間は「見せない工夫」から生まれる
生活感を消す「定位置」チェックリスト
リモコン:テーブルの引き出しか、ふた付きボックスに
ティッシュ:部屋に合うケースに入れ替える
郵便物:入り口近くのトレイに一時保管し、定期的に整理
配線:家具の裏やケーブルボックスで見えないように
使ったら元の場所に戻すのが基本ですが、その戻す場所(定位置)そのものが美しい収納アイテムなら、お片付けのストレスも軽くなります。リモコンやティッシュといった日用品こそ、こだわりの隠し場所をつくって、ホテルライクな空間をキープしましょう。
※「隠す収納」と「飾る収納」の使い分けは、Vol.158 収納家具を買ったのに片付かないのはなぜ?でご紹介しています。
Vol.171 照明は一室多灯が基本
照明は「一室多灯」が基本。
シーリングライト卒業で生まれる陰影の美
夜、部屋の電気をつけたときに「明るいけれど、なんだか落ち着かない」と感じたことはありませんか?
日本の住宅では、天井の真ん中にシーリングライトを1つだけつけるスタイルが一般的ですが、海外のインテリアでよく見られるのが「一室多灯」。複数の照明を組み合わせて、お部屋をくつろげる空間に変えるテクニックをご紹介します。
01MULTI LIGHTING
なぜ「一室多灯」が
おしゃれで落ち着くのか?
シーリングライトの「ひとつの強い光」で部屋全体を均等に照らすと、影ができにくく、空間が平面的でのっぺりとした印象になりがちです。
一方「一室多灯」とは、ペンダントライト、フロアランプ、テーブルランプなど、役割の違う複数の照明を散りばめる方法。光の当たる明るい場所と影になる暗い場所ができることで、空間に立体感と奥行きが生まれ、ホテルのような落ち着いた雰囲気になります。
3 STEPS
高さの違う灯りを組み合わせて、光と影のリズムをつくります。
02PENDANT
【ステップ1】
天井照明は「ペンダントライト」へ
まずは、天井のシーリングライトを、ペンダントライト(吊り下げ照明)やシャンデリアに変えてみましょう。
ダイニングテーブルの上など、目線に近い位置まで光を下げると、料理がおいしそうに見え、テーブルを囲む人の表情も温かく照らされます。照明器具そのものが、インテリアの見せ場(フォーカルポイント)にもなります。
※ダイニングでは、テーブルの天板から60〜80cmほど上に吊るすのが目安です。重さのある照明は、取り付け部分の耐荷重を確認し、必要に応じて電気工事店にご相談ください。シャンデリアの取り付けについてはVol.011 シャンデリアの取り付け方法でご紹介しています。
03FLOOR LAMP
【ステップ2】
壁際を照らす「フロアランプ」
次に、部屋の隅やソファの横など、壁際に背の高いフロアランプを置きます。
部屋の角が明るくなると、空間が広く感じられます。下から上へ光を当てるアッパーライトタイプなら、天井にやわらかな光が反射して、さらにくつろいだ雰囲気に。
※コードが通り道を横切らないよう、配置やコードの取り回しに気をつけましょう。
04TABLE LAMP
【ステップ3】
手元を灯す「テーブルランプ」
仕上げに、サイドテーブルやチェストの上に、小ぶりなテーブルランプを置きます。
読書灯として実用的に使えるのはもちろん、美しいガラスや陶器のシェードから漏れる光は、それだけでアート作品のよう。夜は天井の電気を消して、フロアランプとテーブルランプの灯りだけで過ごす、といったシーンの使い分けができるようになります。
※電球の色を電球色にすると、木の家具の温もりがより引き立ちます。光の色の選び方はVol.159 照明の色温度の正しい使い分けでご紹介しています。
05SUMMARY
まとめ:
光と影のコントラストを楽しもう
一室多灯のはじめ方
まずはソファの横に、テーブルランプかフロアランプをひとつ
ダイニングは、ペンダントライトで光を低い位置に
夜は天井照明を消して、ランプの灯りで過ごしてみる
「部屋を明るくする」ためだけでなく、「心地よい空間をつくる」ために照明を選ぶ。それが、海外インテリアに学びたい照明の考え方です。まずはソファの横にランプをひとつ加えることから、光と影が織りなす「一室多灯」の暮らしを始めてみませんか。
※ランプの灯りで過ごすホテルライクな部屋づくりは、Vol.137 ホテルライクな部屋の3つの法則でもご紹介しています。
Vol.170 異素材ミックスの極意
異素材ミックスの極意。
木材×アイアン×ガラスで洗練された空間へ
「家具を同じシリーズでそろえたのに、なんだか無難すぎて物足りない…」。そんなときは、あえて異なる素材を組み合わせるテクニックが効果的です。
木、金属、ガラスといった性質の違う素材をミックスすると、空間に心地よいリズムと奥行きが生まれます。お部屋をぐっと洗練された印象に引き上げる、異素材ミックスのコツをご紹介します。
01MIX
なぜ「異素材ミックス」が
おしゃれに見えるのか?
テーブル、チェア、棚などをすべて同じ木材でそろえると、まとまりはあるものの、少し平坦で「ショールームのような硬さ」が出やすくなります。
そこに、ひんやりとした金属や透き通るガラスなど、光の反射や質感が違う素材を「スパイス」としてひとつ加えるだけで、空間に立体感が生まれます。対照的な素材が互いを引き立て合い、こなれた印象を演出できるのです。
02WOOD × IRON
【木材×アイアン】
温かみの中にシャープな引き締めを
いちばん取り入れやすいのが、木材とアイアン(鉄)の組み合わせです。
重厚な木のダイニングテーブルに、あえて細いアイアン脚のチェアを合わせたり、木製のチェストの上に黒いアイアンのランプを置いたりしてみましょう。木の温もりに、アイアンの無骨で直線的な要素が加わり、空間全体がきりっと引き締まって、モダンな印象になります。
03WOOD × GLASS
【木材×ガラス】
重厚な家具に「抜け感」をプラス
クラシック家具など、どっしりとした木の家具が多いお部屋には、ガラス素材が効果的です。
ガラスのセンターテーブルや、ガラス扉のキャビネットなどを取り入れると、視線が奥まで抜けるため、家具の圧迫感がやわらぎます。重たい木の質感と、軽やかで透明なガラスの対比が、空間に洗練されたエレガントさを与えてくれます。
※ガラス家具の選び方とお手入れは、Vol.155 ガラス家具のメリット・デメリットでご紹介しています。
04MARBLE & BRASS
大理石(マーブル)や真鍮で
ラグジュアリー感を
ワンランク上の高級感を目指すなら、大理石(マーブル)や真鍮(ブラス)のアイテムをミックスするのがおすすめです。
たとえば、ベルベットのソファの横に、真鍮フレーム×大理石天板のサイドテーブルを置くだけで、海外のブティックホテルのような華やかな雰囲気に。これらの素材は面積が小さくても存在感があるので、照明や小物から取り入れるのもよいでしょう。
※大理石は酸や水分のしみに弱いデリケートな素材です。お手入れのコツはVol.126 憧れの大理石ダイニングテーブルでご紹介しています。
05SUMMARY
まとめ:
統一しすぎない「外し」を楽しむ
異素材ミックスを成功させるコツ
ベースの素材(木など)を決め、違う素材は「スパイス」として加える
素材の種類は2〜3つくらいまでに絞る
加えた素材は、部屋の中で2か所以上に繰り返すと統一感が出る
インテリアは、完璧にそろえすぎないほうが魅力的に見えることがあります。今ある家具に「違う素材」をひとつ足すだけで、お部屋の表情はぐっと豊かに。ガラスのテーブルやアイアン使いの小物など、異素材の組み合わせを楽しんで、あなただけの洗練された空間をつくってみてくださいね。
※クッションなどファブリックの素材ミックスは、Vol.166 クッションは3個以上が正解?でご紹介しています。
Vol.169 床の色別コーディネート
フローリングの色別コーディネート。
ダークブラウン・ナチュラル・ホワイトの攻略法
「家具の色と床の色、どう合わせたらいいの?」と悩む方は多いはず。部屋の面積の多くを占めるフローリングは、インテリアの土台となる部分です。
日本の住宅に多い「ダークブラウン」「ナチュラル」「ホワイト」の3つの床色に合わせた、家具の選び方とコーディネートのコツを解説します。
01TONE
床色と家具のトーンを
「合わせる」か「外す」か
床の色とトーン(明るさや色調)をそろえる。空間全体に統一感が生まれ、失敗の少ないコーディネートに。
あえてコントラストをつける。家具が主役として際立ち、メリハリのある印象に。
どちらを選ぶかで、部屋の印象は大きく変わります。床の色ごとに、相性のよい組み合わせを見ていきましょう。
02DARK BROWN
【ダークブラウン】
重厚感を生かし、明るさで抜けをつくる
落ち着いたダークブラウンの床は、高級感やクラシカルな雰囲気を演出するのにぴったり。マホガニーなど濃い色のクラシック家具がとても美しく映えます。
ただし、家具もすべて暗い色でそろえると、部屋全体が重く、狭く感じられることも。ソファの張地にアイボリーやライトグレーを選んだり、明るい色のラグを敷いたりして「抜け感」をつくり、空間の重さを調整しましょう。
03NATURAL
【ナチュラル】
同系色でまとめ、異素材でアクセントを
オーク材などの明るいナチュラルな床は、多くの家具と合わせやすいカラーです。床と同系色の明るい木製家具を合わせると、温かみのあるリラックスした空間になります。
のっぺりとした印象を避けるには、アイアン(鉄)素材の家具を取り入れたり、ファブリックにブルーやグリーンなどの色味を足したりすると、空間にメリハリが生まれます。
※黄みの強いナチュラルな床に、赤みの強いマホガニー家具を直接置くと、色味がぶつかって見えることも。そんなときのラグの活用法は、Vol.157 ちぐはぐな印象を解決するラグ活用術でご紹介しています。
04WHITE
【ホワイト】
白家具で統一感を、濃い色で引き締めを
白やライトグレーの床は、部屋を広く明るく見せてくれます。ホワイト系の家具(姫系家具やフレンチスタイル)でそろえれば、透明感のあるエレガントな空間に。
反対に、白い床にダークブラウンなどの濃い色の家具を置くと、コントラストが強くなり、家具の美しいシルエットが際立つ、モダンでスタイリッシュな印象になります。
※白家具の魅力と選び方は、Vol.141 「白家具」の魔法でもご紹介しています。
05SUMMARY
まとめ:
ラグで「床と家具の境界線」を調整する
DARK BROWN
濃い家具+明るい張地
重厚感を生かしつつ、ソファやラグの明るさで抜け感を。
NATURAL
同系色+異素材
明るい木の家具でまとめ、アイアンや色味でメリハリを。
WHITE
白家具 or 濃い家具
白でそろえてエレガントに、濃い色でモダンに。
「引っ越してみたら、手持ちの家具と新しい家の床の色が合わない…」。そんなときのお助けアイテムがラグ(絨毯)です。床と家具の間に、仲介役となる色のラグを敷くことで境界線がやわらぎ、トーンの異なる床と家具も自然になじませることができます。床の色を味方につけて、あなたらしいコーディネートを楽しんでくださいね。
※ラグのサイズ選びはVol.165 ラグのサイズ選びで部屋の格が変わる、配色の基本はVol.161 インテリアの3色ルールでご紹介しています。
Vol.168 絵画やアートの飾り方
絵画やアートの飾り方。
壁の余白を埋めるバランスと高さの目安
「お気に入りの絵を買ったけれど、どこに飾ればいいかわからない」「壁に掛けてみたけれど、なんだかしっくりこない…」。そんな経験はありませんか?
アートを美しく見せるには、壁とのバランスや「飾る高さ」がとても大切です。絵画をセンスよく飾るための、基本のルールをご紹介します。
01EYE LEVEL
基本の高さは
「アイレベル(目線の高さ)」
アートを飾るときによくある失敗が、高すぎる位置に掛けてしまうことです。
EYE LEVEL
大人が立ったとき、自然に目線が合う高さが目安です。
この「アイレベル」は、美術館などでも目安にされている高さ。高すぎると絵が浮いて見え、空間が間延びしてしまうので、まずはこの高さを基準にしてみましょう。座って過ごすことが多いダイニングなどでは、少し低めにするとなじみます。
02WITH FURNITURE
ソファやコンソールの上は
「家具との距離」を意識
ソファの背面やコンソールテーブルの上に絵を飾る場合は、家具との「一体感」をもたせることがポイントです。家具から離れすぎていると、絵がぽつんと浮いて見えてしまいます。
HEIGHT
家具から15〜20cm上に
家具の上端から絵の下端までを15〜20cmほどに抑えると、家具とアートがひとつの見せ場としてまとまります。
WIDTH
幅は家具の3分の2ほどに
絵(または複数枚をまとめた全体)の幅は、下の家具の幅の3分の2くらいを目安にするとバランスよく見えます。
※家具とアートで部屋の見せ場をつくる方法は、Vol.163 フォーカルポイントをつくろうでもご紹介しています。
03GALLERY WALL
複数枚を飾る
「ギャラリーウォール」のつくり方
サイズの違う複数のアートや写真をまとめて飾るスタイルを「ギャラリーウォール」と呼びます。難しそうに見えますが、ルールを知れば簡単です。
ギャラリーウォールのコツ
まずは床の上で並べて、配置を決める
フレーム同士の間隔を、5cm程度で均等にそろえる
全体がひとつの大きな四角形(または十字)に収まるよう意識する
これだけで、バラバラの額縁でもぐっと統一感が生まれます。
※床に並べた配置を紙に写し取って壁にマスキングテープで貼ると、穴を開ける位置を決めやすくなります。
04LEANING
迷ったら「立て掛け」で
ラフなこなれ感を
「壁に穴を開けたくない」「位置を決めるのが難しい」という場合は、あえて壁には掛けず、チェストやコンソールの上、床に立て掛けるのもおすすめです。
サイズの違うフレームを2〜3枚、少し重ねて立て掛けるだけで、海外のスタジオのような、ラフでこなれた雰囲気を演出できます。
※立て掛ける場合は、滑り止めを敷くなどして倒れないよう工夫を。ガラス入りの額は、とくに地震のときに注意が必要です。壁に掛ける場合は、穴が目立ちにくい石こうボード用のピンフックなども便利です。
05SUMMARY
まとめ:
アートは空間の総仕上げ
ぽっかりと空いた壁の余白にアートをひとつ飾るだけで、お部屋の完成度はぐっと高まります。お気に入りの家具をさらに引き立てる「空間の総仕上げ」として、ぜひ絵画やアートを取り入れてみてください。
※強い直射日光は、絵や額の色あせの原因になります。日が当たりにくい壁を選ぶと、長く美しく楽しめます。左右対称に飾るコツはVol.162 シンメトリー配置で高級感でもご紹介しています。
Vol.167 カーテンは高く吊るす
カーテンで部屋の印象をコントロールする
取り付け位置は「高く」が鉄則
「部屋をもっと広く見せたい」「天井が高く見える開放的な空間に憧れる」。そんなとき、多くの方は家具の配置や照明を見直しますが、実はカーテンの掛け方を変えるだけでも、お部屋の印象は大きく変わります。
空間を広く見せるカーテンの選び方と、「高く吊るす」テクニックをご紹介します。
01CURTAIN
カーテンは壁面の印象を決める
「主役」
壁面の大きな面積を占めるカーテンは、部屋の印象を左右する重要なアイテムです。
色や柄の選び方はもちろん、「どこから吊るすか」「どのくらいの長さにするか」という見せ方しだいで、空間の広がりや高級感がまったく違って見えてきます。
02NG
【よくある失敗】
窓枠ぴったりは部屋を狭く見せる
日本の住宅でよく見られるのが、窓枠のすぐ上(または窓枠の内側)にレールを取り付け、窓のサイズぴったりのカーテンを掛けるスタイルです。
でもこの掛け方は、窓の小ささや天井の低さを強調してしまい、壁が分断されて圧迫感が出る原因に。おしゃれなインテリアを目指すなら、窓枠にとらわれない発想が必要です。
03HIGH & WIDE
【鉄則】カーテンレールは
「窓枠より高く、広く」
部屋を広く見せるいちばんのコツは、カーテンを窓枠よりも高い位置から吊るすことです。
HIGH
高く:天井近くから床まで
できれば天井のすぐ下から床まで、たっぷりと垂らして。視線が上へ誘導され、天井が高く感じられます。
WIDE
広く:窓枠の左右に余裕を
レールを窓枠より左右に長めにとると、窓が大きく見え、開けたときもカーテンが窓をふさがず光を取り込めます。
まるで壁一面が大きな窓であるかのような、開放的な印象に近づきます。
※レールの位置を変えるときは、カーテンの丈もあわせて測り直しましょう。高い位置に付ける場合は、壁の中の下地にしっかり固定を。賃貸住宅では、取り付けの可否を事前に確認してください。
04BREAK STYLE
ブレイクスタイルで
海外のようなエレガントさを
高い位置から吊るすテクニックとあわせておすすめしたいのが、カーテンの裾を床に少したまらせるブレイクスタイルです。
日本では床から1cmほど浮かせるのが一般的ですが、あえて床に数cm〜10cmほど長く垂らすことで、ドレスの裾のようなドレープが生まれ、海外の邸宅やホテルのようなエレガントでリッチな雰囲気を演出できます。
※ブレイクスタイルは裾にホコリがつきやすいので、こまめなお手入れを。ベランダに出入りする窓では、裾を踏んだり引っかけたりしないよう、短めに調整すると安心です。
05SUMMARY
まとめ:
視線を上に誘導して、理想の開放感をつくる
カーテンで広く見せるポイント
レールは窓枠より高く、できれば天井近くに
レールの幅は窓枠より左右に長めに
丈は床まで。エレガントにするなら少したまらせる
カーテンは窓を隠すものではなく、「空間をデザインするもの」です。これからカーテンを新調したり、レールを付け替えたりする機会があれば、ぜひ「高く、広く」を意識してみてください。少しの工夫で、毎日過ごすお部屋がワンランク上の空間に生まれ変わります。
※背の低い家具や鏡で部屋を広く見せるコツは、Vol.164 狭い部屋を広く見せる錯覚テクニック、カーテンの色選びはVol.161 インテリアの3色ルールでもご紹介しています。
Vol.166 ソファのクッションの飾り方
クッションは3個以上が正解?
海外インテリアのようなソファ上の演出
「ソファに付いてきたクッションを、とりあえず左右に1個ずつ置いている」という方は多いのではないでしょうか。
海外の洗練されたインテリアでは、クッションを3個以上組み合わせて飾るスタイルがよく見られます。ソファまわりを、ホテルのように華やかでこなれた印象に仕上げる、クッションの選び方と置き方をご紹介します。
01ODD NUMBERS
なぜ「3個以上」が
おしゃれに見えるのか?
インテリアには「奇数の法則」と呼ばれる考え方があり、アイテムを3つ、5つといった奇数で配置すると、アシンメトリー(左右非対称)な抜け感が生まれます。
左右に1個ずつ(計2個)だと少しかしこまった、ショールームのような印象になりがち。片方に2個、もう片方に1個の計3個にするだけで、リラックスした雰囲気と、計算されたおしゃれさが両立します。
※フォーマルで格調のある雰囲気にしたいときは、左右対称に並べるのも正解です。左右対称の飾り方はVol.162 シンメトリー配置で高級感でご紹介しています。
02PATTERN
【選び方1】
「無地×柄」でリズムをつくる
複数置くからといって、すべて同じクッションにする必要はありません。むしろ、違うものを組み合わせたほうが素敵に仕上がります。
BASIC COMBINATION
無地だけでは平面的、柄だけではごちゃごちゃ。このバランスが立体感を生みます。
柄物の中に、ソファやほかのクッションと同じ色が入っているものを選ぶと、全体がまとまりやすくなります。
※クッションはお部屋の「アクセントカラー」にぴったり。配色の考え方は、Vol.161 インテリアの3色ルールでご紹介しています。
03TEXTURE
【選び方2】
素材(テクスチャー)をミックスする
さらに上級者らしさを出すなら、素材をミックスしてみましょう。
SUMMER
リネン × コットン
さらりとした風合いを重ねて、涼しげで軽やかな印象に。
WINTER
ベルベット × ファー
なめらかな艶とふわふわの質感で、温かみのある印象に。
質感の違うカバーを組み合わせると、光の当たり方や触り心地に変化が生まれ、海外のラグジュアリーホテルのような深みのあるソファまわりになります。
※素材を組み合わせるコツは、Vol.170 異素材ミックスの極意でもご紹介しています。
04KARATE CHOP
こなれ感を出す
「カラテチョップ」
クッションを並べるとき、パンパンに膨らんだまま、まっすぐ立てていませんか?海外のインテリア雑誌でよく見かけるのが、クッションの上部中央をV字にへこませる置き方です。
手刀でポンッと軽くたたくようにへこませることから、カラテチョップ(Karate Chop)と呼ばれています。羽毛(フェザー)の中材が入ったクッションで行うと、ふっくらとしたボリューム感と、誰かがくつろいだあとのようなこなれ感を演出できます。
※大きいクッションを後ろに、小さいクッションを手前に重ねると、奥行きが出てさらにこなれた印象になります。
05SUMMARY
まとめ:
クッションでソファをもっと特別な場所に
クッションスタイリングのポイント
数は3個以上。片方に2個、もう片方に1個から始める
同系色の無地+差し色の無地+柄物で組み合わせる
季節に合わせて、素材感の違うカバーをミックスする
上部を軽くへこませて、こなれ感をプラス
ソファ自体を頻繁に買い替えるのは難しいですが、クッションカバーなら季節や気分に合わせて手軽に模様替えを楽しめます。まずは3個から、無地と柄、そして異素材のミックスに挑戦して、あなただけのおしゃれなソファスタイルを見つけてみてくださいね。
CUSHION & FABRIC
ソファを彩る
クッション・ファブリック
無地から柄物、異素材まで、
コーディネートが楽しくなるアイテムを取り揃えております。
Vol.165 ラグのサイズ選びと敷き方
ラグのサイズ選びで部屋の格が変わる。
ソファに対して小さすぎはNG?
「せっかくおしゃれなソファを買ったのに、なんだかリビングがまとまらない…」。その原因、もしかするとラグのサイズにあるかもしれません。
ラグはただ床に敷くだけでなく、空間を区切って家具をまとめる「ゾーニング」という大切な役割をもっています。インテリアの完成度を左右する、ラグのサイズ選びと敷き方のコツをご紹介します。
01ZONING
ラグの大切な役割
「ゾーニング」とは?
ラグには、足元を温めたり、足音をやわらげたりする機能のほかに、見た目で「ここはリビングスペースです」と空間を区切る(ゾーニングする)という大切な役割があります。
とくにリビング・ダイニング・キッチンがひと続きになったLDKの間取りでは、ラグを敷くことで空間にメリハリが生まれ、バラバラに見えがちな家具が「ひとつのグループ」として美しくまとまります。
02NG
【NG例】
ソファに対して小さすぎるラグ
ラグ選びでよくある失敗が、小さすぎるラグを選んでしまうことです。
ソファの幅よりも狭いラグや、センターテーブルの下にしか届かない小さなラグは、空間をこぢんまりと見せてしまいます。家具とのバランスも崩れ、かえって部屋全体がちぐはぐな印象になる原因に。
03SIZE
【目安】ソファの幅より
ひと回り大きいサイズを
ラグの幅は、ソファの幅よりも少し大きめ、左右に10〜20cmずつはみ出る程度を目安に選ぶとバランスよく見えます。
RUG SIZE GUIDE
例)幅180cmの3人掛けソファなら、ラグの幅は200〜220cm以上が目安
ソファよりもゆったりとしたサイズのラグを敷くことで、見た目に広がりが生まれ、重厚な輸入家具にも負けない、高級感とくつろぎのあるリビングを演出できます。
※ラグの奥行きは、ソファとセンターテーブルの両方がかかるくらいが目安です。ソファとテーブルの距離はVol.134 センターテーブルは必要?、ソファのサイズ選びはVol.153 ソファが大きすぎた!でご紹介しています。
04LAYOUT
リビングのラグ、
基本の「敷き方」3パターン
PATTERN 1
前脚だけをのせる
ソファの前脚だけをラグにのせる、いちばんベーシックでまとまりやすい敷き方です。
PATTERN 2
ソファ全体をのせる
ソファがすっぽり収まる大判のラグを。広い部屋向けで、ラグジュアリー感が出ます。
PATTERN 3
ソファの前に敷く
ソファとラグを離して、前に敷く方法。小さめのラグを使うときは、テーブルが収まる大きさを。
※フローリングにラグを敷くときは、滑り止めシートを敷いておくと安心です。
05SUMMARY
まとめ:
ラグのサイズを見直して、洗練された空間へ
ラグ選びのチェックリスト
ソファの幅を測り、左右に10〜20cmずつはみ出すサイズを選ぶ
奥行きは、ソファとセンターテーブルの両方がかかるくらいに
敷き方は、迷ったら「前脚だけのせる」
「ラグは大きめを選ぶ」。これだけで、お部屋の格はぐっと上がります。デザインや色柄にこだわることも大切ですが、まずはソファやテーブルのサイズを測り、空間に合ったサイズのラグを選んでみてください。足元が整うことで、お気に入りの家具がさらに引き立ちますよ。
※ラグの色柄で床と家具をなじませるコツは、Vol.157 ちぐはぐな印象を解決するラグ活用術でご紹介しています。
Vol.164 狭い部屋を広く見せるコツ
狭い部屋を広く見せる錯覚テクニック
背の低い家具と鏡の効果的な使い方
「部屋が狭くて、家具を置くと圧迫感が出てしまう…」。そんなお悩みはありませんか?
実際の床面積を変えなくても、目の錯覚を上手に利用すれば、部屋を広々と開放的に見せることができます。「視線の抜け」と「鏡の反射」を利用した、空間を広く見せるテクニックをご紹介します。
01WALL SPACE
広さの感じ方は
「壁の見える面積」で変わる
部屋に入ったとき「広い」と感じるか「狭い」と感じるかは、床の広さだけでなく、壁がどれだけ見えているかにも大きく左右されます。
背の高い本棚や大きなタンスで壁が隠れてしまうと、視界がさえぎられ、圧迫感を感じやすくなります。部屋を広く見せる第一歩は、できるだけ壁を隠さず「余白」を残すことです。
02LOW STYLE
「背の低い家具(ロータイプ)」で
視線を抜く
そこでおすすめなのが、テレビボードやソファ、キャビネットなどを背の低いロータイプでそろえるテクニックです。
家具の高さを腰の位置くらいまでに抑えると、部屋の奥まで視線がすっと通り抜け(視線の抜け)、天井も高く感じられます。クラシカルな輸入家具でも、低めのコンソールやローチェストを選べば、重厚感を保ちながら開放的な空間をつくることができます。
※テレビボードの高さの選び方は、Vol.105 ハイタイプか、ロータイプかでご紹介しています。
03MIRROR
奥行きを生む
「大きな鏡」を壁に飾る
部屋を広く見せるのに頼りになるアイテムが、鏡(ウォールミラー)です。レストランやショップで、壁一面が鏡張りになっていて「奥にもうひとつ部屋があるのかな?」と錯覚した経験はありませんか?
鏡は、映り込んだ景色によって空間に奥行きを生み出します。全身が映るような大きな姿見や、美しい装飾の大型ウォールミラーを壁に掛けるだけで、見た目の広さがぐっと変わります。
04PLACEMENT
鏡を置くおすすめの場所は
「窓の向かい側」
鏡はただ置くだけでも効果がありますが、配置を工夫するとさらに効果的です。おすすめは、窓の向かい側、または対角線上の壁に鏡を配置すること。
窓から入る自然光を鏡が反射して部屋全体に広げるので、暗くなりがちなお部屋もぐっと明るい印象に。鏡に外の景色が映り込めば、まるでそこにもうひとつ窓があるかのような清々しさも演出できます。
鏡を飾るときの注意点
壁掛けの鏡は、壁の下地にしっかり固定する
立てかける姿見は、転倒防止の対策をしておく
強い日差しが当たる場合は、反射のまぶしさにも注意
散らかりやすい場所が映り込まない位置を選ぶ
※鏡や家具で部屋の見せ場をつくる方法は、Vol.163 フォーカルポイントをつくろうでもご紹介しています。
05SUMMARY
まとめ:
錯覚を利用して、開放感のあるお部屋へ
「家具を低くして壁を見せること」、そして「鏡を使って奥行きを出すこと」。この2つのテクニックを使えば、限られたスペースでも窮屈さを感じにくい、心地よい空間をつくることができます。装飾の美しいウォールミラーやロータイプの家具を取り入れて、理想の空間づくりにお役立てください。
※視線が抜けるガラス天板の家具も、部屋を広く見せるのに役立ちます。詳しくはVol.155 ガラス家具のメリット・デメリット、ソファのサイズ選びはVol.153 ソファが大きすぎた!でご紹介しています。
MIRROR & LOW FURNITURE
お部屋を広く見せる
アイテムを探す
開放感を生むロータイプの家具、
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Vol.163 フォーカルポイントのつくり方
フォーカルポイントをつくろう
部屋に入った瞬間に視線を集める場所のつくり方
「部屋がなんだか殺風景で、のっぺりして見える…」。そんなお悩みにおすすめなのが、フォーカルポイントをつくることです。
部屋に入った瞬間にパッと目を引く主役をひとつ決めるだけで、空間全体にメリハリが生まれ、洗練された印象になります。誰でも簡単にできるフォーカルポイントのつくり方と、おすすめのアイテムをご紹介します。
01FOCAL POINT
フォーカルポイントとは?
なぜ必要なの?
フォーカルポイントとは、直訳すると「焦点」。インテリアでは、部屋に入った瞬間に最初に視線が集まる場所、いわば「お部屋の見せ場」のことを指します。
見せ場があることで空間に立体感が生まれ、さらに「見せたい場所」に視線を誘導することで、散らかりがちなほかの場所から自然と目をそらす効果もあります。
02WHERE
【基本】まずは部屋の中で
いちばん目立つ場所を探す
フォーカルポイントをつくる場所の目安は、部屋のドアを開けたときに正面や対角線の先に見える、奥の壁です。
部屋に入ると、視線は自然と奥へ向かいやすいもの。そこに目を引くアイテムを配置すると、視線が奥まで抜けて、部屋全体が広く感じられるといううれしい効果も期待できます。
※リビングでは、何もしないとテレビが見せ場になりがち。テレビとは別の壁にフォーカルポイントをつくると、くつろぎの空間らしい印象になります。
03WALL
アートや大きな鏡で
壁面を飾る
いちばん手軽に取り入れられるのが、大きな絵画やデザイン性の高いウォールミラーを壁に掛ける方法です。
ただ壁に掛けるだけでなく、その下に小さなチェストや観葉植物、フロアランプなどを組み合わせると、下から上へとつながる、より印象的な見せ場ができあがります。
※鏡を掛けるときは、鏡に何が映るかも確認を。散らかりやすい場所が映り込まない位置を選び、壁の下地にしっかり固定しましょう。アートを掛ける高さの目安は、Vol.168 絵画やアートの飾り方でご紹介しています。
04CONSOLE
コンソールやマントルピースを
「主役」にする
海外のインテリアでよく見かけるマントルピース(暖炉の飾り枠)や、細い脚と美しい装飾が特徴のコンソールテーブルは、それだけで存在感があります。
壁沿いに配置し、その上にお気に入りの写真立て、キャンドル、季節の花などを並べれば、高級ホテルや海外のお屋敷のような、格式高くエレガントなフォーカルポイントになります。
※コンソールテーブルの飾り方はVol.135 コンソールテーブルの活用術、左右対称に飾るコツはVol.162 シンメトリー配置で高級感でもご紹介しています。
05SUMMARY
まとめ:
視線を集めて、理想の空間を演出する
フォーカルポイントづくりの手順
ドアを開けたとき、正面や対角線の先に見える壁を探す
絵画やミラー、コンソールなど、主役になるアイテムを1つ決める
下に家具や植物、ランプを添えて、立体的に仕上げる
部屋の中に主役をひとつ決めるだけで、インテリアの完成度はぐっと高まります。全体を均等に飾ろうとするのではなく、まずはいちばん目立つ場所にお気に入りを集めて、こだわりの見せ場をつくってみませんか。













































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